蒼穹のファフナーEXODUS #4「後継者たち」

なんかすげえ間が空いてしまいましたが、EXODUSの2期がめちゃくちゃ面白いので久しぶりにファフナーの感想を再開しました。
やっぱ本編が面白いと更新熱が出てくるぜ。

 

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冒頭は3話のアバンでも触れた、マークニヒトの解体計画から。
解体しようにも、そのための重機を勝手に同化してしまうため手が出せなかったマークニヒト。
総士がパイロットとしてニヒトを動かし、自分で自分のコアを摘出させる計画に出ます。
が、その損傷さえも同化して修復してしまうニヒト。

 

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総士も全身同化されそうになるも、既に人間でない総士は難なく?回避。
左目だけ同化の証である金色になったのは、左目が一騎によって傷つけられたアイデンティティだからでしょうか?

テレビシリーズでも劇場版でも大暴れした虚無の申し子は、相変わらず手のつけられない暴れ馬でした。
でも後の展開考えると、ここで解体してなくてよかったよね。

 

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アルヴィスでは新人パイロットの選出。
すっかりアルヴィスのスタッフが板についている咲良と剣司が大人っぽい。
サブタイトルの「後継者たち」はまさにこれのことですね。

島の子どもたちは基本的にデザインチルドレンなので皆が天才ですが、その中でも選りすぐりの子どもたちが選ばれました。

 

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「あの子らが無事に帰ってこられるよう、私達にできることは全部やるの」

戦いの中で色んなものを失ってきただけに、島の戦士たちは責任感も強い。
自分たちが戦う側ならまだいいですが、後輩たちを送り出して挙句死なせるようなことだけは避けたいですね。
特にファフナーは子供のうちしか乗れないですからね。

 

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新人たちにファフナーを受け渡すのは、エンジニアチーム。
カノンはここに所属しています。

 

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新人たちに託される機体はなんとマークエルフ改・マークゼクス改・マークヒュンフ改。
それぞれ一騎・翔子・護の搭乗機体でした。

マークエルフは1期にて人類軍に奪われ解体。
マークゼクスは翔子の自爆によって消失。
マークフュンフはフェストゥムとの戦闘でこれも大破しました。

原型が残っていたフュンフのみ後に修理され、現在は広登の搭乗機体となっています。

ちなみにヒュンフはイージス(盾)装備の機体。
護から広登、ミミカと歴代ゴウバインに受け継がれてきた守るためのファフナーです。燃える。

 

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自分たちの機体に胸おどらせる少年たち。
彼らはまだまだ戦いの恐ろしさを知らない…。

 

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マークエルフ改「フェートフィアダ」
マークゼクス改「フラガラッハ」
マークヒュンフ改「リア・ファル」
カノンちゃんの祖国アイルランドの神話からの名前ですが、日本人にはまぁ馴染みないよね…。

 

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「ピンクがいいです!」
機体カラーへの要望に困惑するカノンちゃん。
自身との合一を趣旨とするファフナーの運用としては間違ってないのがなんとも。

この呑気さはやっぱり戦いへの緊張感のなさと言えますね。
大物とも言える。

そしてここでファフナーの設定おさらいも。

・ファフナーは搭乗した人が「動かす」のではなく、神経接続で「一体化」して動かすもの。
特にノートゥングモデルはその精度が高く、1期で人類軍のパイロットがノートゥングモデルに搭乗した時には、皮膚感覚までファフナーと一体化する感覚に耐えられず、乗っただけでパニックを起こしました。

・ファフナーはミールのコアを内臓しているため、乗るほど同化現象が進み、要は死に近づいていきます。
昔の機体は本当に何度か乗っただけで命の危機というレベルでしたが、1期でミョルニアから受け取ったデータと技術の進歩により、今はそこまで命がけではなくなっています。

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エースパイロットから激励のお言葉。
闘争心の強い咲良的には、これ不動のエースパイロットへの軽いイヤミなんでしょうか?
もちろん冗談半分でしょうけど。

 

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「お前らがいなくなっていいと思ってる奴なんて、一人も居ないんだからな」

それは一人では戦えないファフナーパイロットにとって、自分たちを支えてくれる大人たち全員を信じろという言葉。
総士とのすれ違いから島を出て傷つき、そして帰ってきた一騎ならでは言葉です。

 

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憧れの先輩にスーツを着せてもらう彗くん。甘酸っぺえ。

 

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こちらはもっと重い、一騎たちよりも大人である史彦たちの役目。
子どもたちの親へ、子供をファフナーパイロットとして召集するという宣告。

ミミカのお母さんの言う「この辺の海は収穫が悪い」というのは、アルヴィスが移動島で常に海の上を移動していることを指しています。
ちなみに、その移動の中で海底資源も回収してファフナーの素材等に使っているそうです。

 

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「おかしいだろ…子どもに守らせるなんて…」

司令直々に自分に会いに来るということの意味を察して、表情も曇ります。
しかし、史彦も千鶴さんも、自分の子供をパイロットして戦わせている身。この島においては全員が当事者です。

 

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「いいか、お前らがファフナーで、ファフナーがお前らだ。互いを機体名で呼びあえ」

劇場版で剣司から教わったことを、今度は広登が後輩たちに教える番ですね。

 

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「ニヒトが解体できれば、共鳴も止まってザインにも乗れるようになる」
「あれは一騎の体を蝕んだ、化け物だ!」

ニヒトは処分すべき存在として、ザインは戦力として数えられていますね。
経緯を考えると無理も無いですが。
この時点じゃ総士たちはニヒトを島の戦力として使えると思ってないですしね。

「それがファフナー」という容子さんの言葉は、娘を失っているからこその重みですね。
乗れば命を削り、戦いの中で死ぬのも当たり前。
子どもたちを送り出す大人の辛さもしっかり描写されてるので、前線に出ていない大人の言葉にも厚みがあります。

 

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続いては彗くんの家族。父は警官、母は美容院経営。
父はアルヴィススタッフとして、空戦部隊にも所属しています。

この家は他の二人とは少し違って、彗くんの姉が既にファフナーパイロットとしてL計画に参加、死亡しています(Right of Left)。
父親が司令を見て「出撃命令ですか!」と昂ぶったのは、娘を送り出して死なせたゆえに自分も戦いたいと思っているから。
しかし今回は、自分ではなく再び子供である彗くんへの辞令。

 

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「命令さえあれば、どこへでも行きます」
子供ではなく、自分たちを戦わせてくれという意味です。

「要隊長は、通常兵器で戦って死んだ」
咲良のお父さんのことです。
1期で戦闘機で出撃、撃墜されています。

 

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そして最後は零央くんの家。
母がすでに居らず、父が一人で菓子店を経営しています。
喫茶「楽園」に卸していたのは父親制作のお菓子ですね。

零央=レオ=ライオンをかたどって「勝利」と飾ったケーキの横に並ぶ赤紙。
大人がぼろぼろ泣いてしまうほどに辛いことです。

 

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「私は兵士たちを送り出すことしかできない」
実は史彦は元々司令官という立場ではありません。
元の司令官であった総士の父が死んだため、代理でその席に付きました。
不器用だが真面目ゆえに向き合い、重い役目を背負っています。

「タブーとされる技術さえ使って―――」
千鶴さんは生まれてくる子どもたちの遺伝子を操作して、兵士としての能力が高い子供を産む土壌を作りました。
そうしなければ人類は滅んでいたでしょうが、だからといって納得できるものでもない。

大人たちの背負うものの一端です。
今、島は安定を見せていますが、フェストゥムが侵攻してきた当初は当然ファフナーなどありません。
あげく国際社会からも見放され、核攻撃に晒された日本は本当に滅びる寸前でした。
今の世界に日本人は数千人しかいないですからね(島の人口およそ2000)。

 

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「俺はまだ、完全に乗れないわけじゃない。使ってくれてかまわない」
「…覚えておく」

不器用ながら実直な親子の会話。
父親だからという理由で子供を特別扱いできない史彦の苦悩。
しかもその息子が屈指のエースで、島最強の機体の専属パイロットという。

 

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「だが今は、戦いに心と命を奪われない道があると、後輩に示してやれ」

史彦は色々な経緯から、フェストゥムとの共存を目指しています。
また、司令という立場から島のために戦って死んでいった子どもたちを大勢見ています。

それはそれとして、戦うべきときにきちんと戦うことを選ぶから史彦は格好いい。

 

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土にまみれてなおうっすらと浮かぶニーベルングの指輪の跡。
ファフナーパイロットとして戦ってきた証。

 

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「あたしばっか弱い役でさ!」
「やられ役、ご苦労さん」

劇場版で剣司がやった役目を、今度はその時教わった里奈が担う。
あの時里奈は何も知らず「剣司先輩本当に弱いんだね」と言っていましたが、その苦労が今になってようやくわかったというシーン。これも継承。

 

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「うち、姉が同じもの貰ってました!L計画のときに」

40名近い死者を出してしまったL計画。
その存在は島のみんなにしっかり刻まれており、劇場版でも言及されていました。
彗くんしれっと姉の想い出みたいな感じで触れてるけど、これめちゃめちゃ重いよね…。

 

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同じものを貰った姉が戦死しているというのは、ある意味お守りが役目を果たしていないということでもあり。

 

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神社に飾られる戦死者たち。
1期で死亡した護や翔子、道尾さんの遺影。
そしてRight of Leftで主人公を務めた僚や祐未もここに納められています。
ガンダムSEEDのノイマンみたいな顔した司令役の人も。

 

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当然彗くんの姉の遺影もここに。
彼女は確か同化現象が進みすぎたことで全身が結晶化していますので、遺体も残っていないはずです。

 

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機体名を考えるカノンちゃん。
神話の本ばっか引っ張ってきてますが、まぁファフナーは大体の名前が神話から来てますからね。
真面目なカノンちゃんはそこに乗っかるでしょう。

 

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島の外に出ようとする暉と、止めようとする里奈。
特に里奈は人類軍のことを嫌っており、それは3話までを見ても明らか。
まぁ警告なしに核兵器打ち込んでくるクソ野郎どもばっかり見てますからね。

一方暉も、島に来た彼等が直接自分たちを憎んでいる当事者ではない、として肩書ではなく相手個人を見ようとしています。
2クール目でこの思いはめっちゃ裏切られることになります。

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零央くんの名付けの由来と、祖父から受け継がれてきた日本刀を受け取る零央。
戦場に向かう息子を一人前として認める、父親の儀式です。
涙をこらえる父の姿が儚い。

 

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姉の遺髪をお守りにしようとする彗と、遺髪に触れた彗を見て激高する母。
手まであげたのに、叩かれた息子ではなく叩いた母をかばう父。
姉が死んだことでこの家は実はものすごい歪んでいるという。

 

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姉と同じパイロットになって親を守る、という息子の決意を聞き流す両親の姿はどう見てもクズ。
それだけ姉のことが重荷になっているということでもありますが、2クール目のエピソードで姉の事「しか」見ておらず彗が半ばネグレクトに近い状態であることが明らかになります。
アルヴィスのスタッフも、家庭の内部事情まではわからないよな…

 

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エルフ改「スサノオ」
ゼクス改「アマテラス」
ヒュンフ改「ツクヨミ」
機体名を考えるシーンにちゃんと日本神話の本が置いてあります。

平和だけを受け継げる時代は過ぎ去った。

君は知るだろう。

一度始まってしまった争いは、世代を超えて続くということを。

なぜ始まり、いつ終わるか知らぬまま、今日を生きる戦いが受け継がれた。

ということでファフナー4話でした。
ものすごい情報量が詰め込まれていて、つい記事が長くなってしまいますね。
戦闘がメインになるともうちょいあっさりした記事にできるでしょうか。
この記事1ページ分描くだけで1時間半くらいかかってる…。