感想日記

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やがて君になる2016/07/19 


最近ゲームやアニメのレビューできるほど時間がないので、電子版で最近読んだ漫画から久しぶりに感想を書いていきます。
今日紹介するのは電撃コミックス連載の百合漫画「やがて君になる」。
現在2巻まで発売中です。

 

20160719

 

あらすじ(公式サイトより引用)

高校に入ったばかりの小糸侑は、中学卒業の時に仲の良い男子に告白された返事をできずにいた。
そんな折に出会った生徒会役員の七海燈子は、誰に告白されても相手のことを好きになれないという。
燈子に共感を覚えた侑は自分の悩みを打ち明けるが……。

百合漫画というととにかくイチャイチャするか、とにかくギスギスするか、とにかく秘密の恋をするか、というイメージのある人は多いと思う。
そのそれぞれに良さも悪さもあるけれど、メジャーな属性だけに食傷気味にもなっていたところ、本作はちょっと違う路線を行っていて新鮮だったのでここに紹介します。

なおコミックウォーカーで3話まで無料で読めるので、そこまでのネタバレを含みます。
まぁそこまで大きな秘密が隠されてるわけじゃないので、以下を読んでから漫画読んでも大丈夫だとは思います。

 

さて、上に引用したあらすじのとおり、本作の主人公である侑は相手が男であれ女であれ、まず「好きにならない」。
別に「好きになりたくない」わけではないのがポイントで、これは中学の頃に仲の良かった男子から告白されたときの回想描写が秀逸。
この侑の性質が、本作の人間関係の軸線になります。

 

また同じく、上に引用したとおり、同じような悩みを持つ生徒会役員の七海先輩に出会い、侑は初めて「自分と同じ性質の人間がいる」と共感を得るわけですが、よりによってその七海先輩が自分に惚れてしまうという。
(惚れた詳細については2巻で触れられています。)

 

この、初めて共感を得た先輩に裏切られたと思った時の侑の表情が本当に秀逸。
公式サイトで見れるPV(漫画イラストに声優さんの声を当てた映像)で紹介されているのがこちら。

20160719_2

これ!
侑はあまり表情に変化を出さないキャラクターなのですが、この表情が本当に素晴らしい。
おおよそ冷笑家と言っても良い、表情を崩さない侑からこの表情を引き出せるのは七海先輩だけなんですよ!
私はこのコマを見て単行本揃えました。揃えたと言ってもまだ2巻なので、すぐ追いつきます。

 

当の七海先輩は、黒髪ロングの生徒会役員上級生、とあっていかにもクールで大人びたキャラクターに見えますが、こちらは侑とは対照的に、意外と表情がころころと変わって、綺麗というより愛らしいタイプ。
これもまた結構新鮮でした。
漫画に限らずですけど、読む前の第一印象を劇中で覆してくれると大きなインパクトになりますね。
特に百合モノはメインカップルが話の軸になるので、そこでこれをやってくれると他の作品よりもそれだけで印象に残るもんです。

 

個人的にこの漫画は今のところ「百合漫画であって恋愛漫画ではない」感じがしています。
というのも2巻までの話では、侑は「恋したい」人間ではあっても「恋している」人間ではないから。
まぁ今後の展開で全然印象が変わってくるとは思いますが、好いた惚れたの手前にある「人を特別な対象に認定する心の動き」が作品のテーマになっているのでは、という感じ。
侑はそのハードルがすごく高い?ところにあって、七海先輩は高いところにあったけど侑がそれを超えてしまった人。

ハードルを侑が下げる話になるのか、七海先輩が頑張って飛び越えるのかはまだわかりませんが、先が楽しみな漫画です。
百合漫画にたまにある「劇中、カップルが百合であることを無意識に肯定する空気感」みたいなものがないので、初心者にもおすすめです。

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