艦これノベライズ 陽炎、抜錨します! 1


さて、今日は艦これノベライズ版の感想です。
大量のメディアミックスで何がどれなんだかわからない昨今ですが、
ノベル版はそこまで数が多くないので把握しやすいです。

表紙を見てのとおり、陽炎を中心にした、駆逐艦による艦隊がストーリーの中心軸。
・陽炎
・曙
・潮
・皐月
・長月
・霰
の6人による駆逐艦隊と、数名の重巡、戦艦が登場します。

正直言うとメインの駆逐艦はゲームやってて育てたことのない、
どんな喋り方するかも知らない子ばかりでした。
駆逐艦は時雨と不知火と漣しかわからん。

のですが、噂でマイ・フェイバリット艦娘の高雄が出てくるということで聞いた即日買いに行きました。
出てた。
出てたけど、同型艦の愛宕の方がメイン級の扱いだった。
いや愛宕も好きなんだけどね…一回も建造できたことないからね…やっぱよく知らないんだよね…。
金剛型4姉妹も出てたけど、金剛以外会ったこと無いし…誰が誰かわかんないし…。

とまあ知らない子ばっかりだったんですが、これがまぁ全く問題ありませんでした。

版権ものにありがちな悪癖と言っていいのでしょうが、
「原作知ってるでしょ?」という前提でキャラの紹介や掘り下げを飛ばす、みたいなことが全くなかったのです。
むしろ掘り下げがメインだった。

どうにも上手くまとまっていないお荷物艦隊が仲良くなっていく、というストーリー展開を軸に、
各艦娘を少しずつ掘り下げながら描写していくのが大体本編の8割。
なぜお荷物艦隊になってしまったのか、何がいけなくてそうなったのかじっくり丁寧に描いてくれており、
その過程で誰がどんな子なのかも少しずつ見えてくるように構成されています。

本当こういう作品の「上手さ」の指標としていいと思うんだけど、
読む前は艦娘の名前の区別がつかなかったのに、読み終わる頃には出てた子の名前全部覚えてるんだよね。
挿絵と合わせて顔と名前一致させられるようになりました。

文章もとても読みやすくて、読んでて「うn?」ってなって読み返すみたいなことも無かったです。
専門用語は出てくるのですが、邪魔にならない程度に軽く解説してくれるのでこちらも問題なし。

艦娘や世界観の設定もちらほらと読めるようになっているので、
そこが気になる人も読んでみると楽しいかもしれません。
この世界スマートフォンあるんだな…。

ちなみに提督も出張りすぎない程度に登場。
アニメ化したら口から下だけ映ってセリフと仕草だけで描かれる感じの描写感。
でもよくある提督像にならってどうしようもない駄目提督っぽさもあり。
「あの人(提督)は鳳翔さんか雷に頭を撫でてもらえばなんでも言うことを聞く。二人を買収しろ」
からほとばしる駄目男ぶり。
でも最後ちょっとかっこいいです。

さて、お話は上記のとおり、全く上手く行かない駆逐艦隊の成長ストーリーがメインです。
8割が掘り下げと言いましたが、残る2割できちんと深海棲艦との激しいバトルも描かれています。

文章媒体なことを活かして、戦闘中装備が少しずつ駄目になっていく様とか、
敵の射撃が補正を重ねて少しずつ迫ってくる様とか、
多分絵で描かれていたら逆に気付かないようなところから、かなりの緊張感を持って描かれています。

このストーリーが王道だけどすごく熱くて、なんというか読んでて2、3回泣いたよね。
少女たちが決死で頑張る姿というのは人を泣かせるパワーを持っていると思う。
ガールズ&パンツァーとか好きな人はこれ読んだら絶対ハマると思います。

先日2巻が発売されたそうで、そちらの表紙は不知火でしたね。
ぬいぬいはうちの第二艦隊旗艦なので今から楽しみです。

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