黒子のバスケ 未来へのキズナ 序盤プレイレビュー
アニメ第3期が好評放送中の黒子のバスケの3DS版ゲームです。
CMでちらちらと見かけていたのですが、つい買ってしまいました。
公告見るにちょっと女性向けの気配があったので警戒していたのですが、
予想以上にちゃんとキャラもの+バスケゲーしていたので結構良いぜコレ!ってレビューです。
概要
黒子のバスケとは週刊少年ジャンプで連載されていた高校バスケをテーマにした少年漫画です。
キャラクターの個性の立て方が非常に上手かったり、序盤の展開が非常にスピーディだったり、アニメがめちゃくちゃ気合の入ったつくりだったりでヒットを飛ばしました。
現在本編は連載を完結させており、ジャンプNEXTで続編が連載中です。
今回のゲームはキセキの世代+黒子・火神コンビの誰かを主人公に選び、自分の理想のチームを結成、大会に望むゲームとなっています。
チームを自由に結成できるという設定のとおり、舞台は公式戦ではありません。
時系列がはっきりとしないのですが、赤司が表赤司に戻っていること(更に髪も帝光時代くらいまで伸びている)、3年生キャラがまだ卒業していないこと、劇中のキャラが基本冬服なことから恐らくウインターカップ終了後。
つまり原作の終了直後と思われます。
彼らは全員定期テスト期間ということで部活バスケはしていないのですが、これ3年生は引退どころか卒業寸前なんじゃねえかな…。
ゲームの内容
このゲームの説明については「イナズマイレブンっぽい」という説明が一番わかりやすい気がします。
イナイレやってない人には全く伝わらない説明ですが。
基本は
・マップを散策、キャラクターを見つけて仲良くなる(勧誘)
・チームの選手を動かして試合
の二本軸です。
マップには時間帯によってキャラクターがあちこちで思い思いの過ごし方をしており、話しかけると連れ歩くことができます。
連れ歩いた状態でイベントを起こしたり試合をすると仲良くなっていき、規定値以上になるとチームに勧誘できるようになります。
この「各地で起こせるイベント」というのが本作の大きなアピールポイントの一つでして、「完全フルボイスで各校のキャラが入り乱れるオリジナルドラマが見られる」というものです。
黒子のバスケ原作はひたすらバスケをしている漫画でして、いわゆる日常エピソードがほとんど無いんですね。
その辺のファンの飢餓感を埋めるかのように、小さな日常エピソードが大量に収録されています。
・緑間と高尾がラーメン屋で並んでラーメンを食うだけの話
・青峰と黄瀬がゲーセンで対決してたら秀徳の大坪がやってきた話
・海常の早川がマジバーガーで注文したら滑舌が悪くて店員さんが聞き取れなかった話
などニッチかつ本編では見られないエピソードが満載です。
中にはイベントスチルの存在するものも。
この辺は完全にキャラのファン向け要素ですね。
一応注記しておくと別にホモ臭くはないです。原作の青峰の方がよっぽどです。
こういうエピソードを見ながら親密度を高めていくと、チームに誘えるようになります。
誘う前の段階でも連れ歩くことはできるので、気軽に声をかけてガンガンイベントを見ましょう。
イベントを見るとそれに応じてステータスも向上するので、見て損することはまずありません。
そして試合。
3Dのキャラクターを自由に動かしてパス、シュートなどができるきちんとしたバスケアクションになっています。
各キャラクターの技ももちろん発動可能となっており、チームで共有するゲージを消費してファントムシュートやメテオジャムが使用可能です。
ちなみに黒子のタップパスはゲージ消費なしで使用可能。
バスケというスポーツがそこまで広いフィールドでは行われないこと、人口密度が高いこと、スピードの早いスポーツであることから、あまりバスケそのものを再現しているとは言いがたいのですが、自分でドライブのルートを決めて突き進んだり、パスを回して有効な場面を探したり、
フェイントでマークを外してゴール下からレイアップ、なんてことはできます。
一方でいわゆる「バイオレーション」は再現されておらず、ボールを何秒持ち続けても問題ないですし、シュートを打たなくても大丈夫です。
ゲームゆえのデフォルメでしょうが、トラベリングもありません。
シュートはゴールへの距離によって自動でレイアップやダンクに切り替わったりします。
火神の場合ダンクになる距離が他のキャラより広い…気がする。
評価点
キャラゲーとしての濃密さ
前述したとおり、会話のイベントが非常に多いです。
その全てがフルボイスで、原作では見られないような組み合わせが多数。
上に書いた青峰・黄瀬の話では、青峰から秀徳の大坪にゲーム対決を挑んだりします。
だいぶ浄化されてますね青峰。
試合中も必殺技が結構自由に使えて、発動するとカットインと共に台詞が聞けます。
メイン級だけでなく、各校のスタメンは多分ほぼ全員使えますので、マイナーキャラ好きにもピッタリでしょう。
またゲーム中各所でシステムボイスを聴くことができ、かつそのボイスの担当キャラを変更出来ます。
なんかちょっとエロゲっぽいよねこの辺のシステム。
会話イベントにはオートプレイ機能があります。
フルボイスですので、単純な会話イベントならオートプレイで置いておけばドラマCD感覚で聞けるでしょう。
ゲーム一本分の価格で大量のマニアックな組み合わせでのドラマCDが聞けると思うと、費用対効果は◎。
チームが自由に組めるというのも黒バスファンにとっては非常に大きなポイントで、特に黒子っちを絡めたキセキカプはファンの中でも多様なバリエーションを持っていることでしょう。
個人的には黒×紫や緑×黒が好き。
キャラ絵
今回からキャラ絵がCGからアニメ準拠の絵になりました。
個人的に前2作の絵はのっぺりしていてあまり好きではなかったので、この変更は嬉しい。
まあ絵の好みは人次第と言えるポイントですが。
問題点
インターフェースの悪さ
ゲーム中の情報量の割に、インターフェースが雑でどこに何の情報があるか見づらいです。
更に選択肢は下画面に出るのですが、これがなんとタッチペンでしか操作できないという。
DS初期のクソゲーじゃないんだから…。
試合の仕様の微妙さ
ここは慣れ次第かもしれませんが、例えば発動する必殺技を選択するときは、
下画面をタッチして発動技を切り替えねばなりません。
ハイスピードのバスケアクション中に。
またボールをキープしていると、ゴール付近にシュートの成功率が出るのですが、この確率が非常にめまぐるしく切り替わっており、あまり参考にならない。
0%から80%あたりまで一瞬で上がることもあればその逆もあり、よし今だ!と思っても全然今じゃなかったりします。
この辺はプレイによって確率が上がることはあっても下がることはない、みたいにして欲しかった。
黛不在?
公式サイトを見るに…黛がいない気がする…。
まだアニメにもちゃんと登場していないからでしょうか。
ということで黒子のバスケ 未来へのキズナの感想でした。
まだ2時間弱くらいしかプレイしていないので、見えてないところもいっぱいあるかと思います。
クリアしたらもう一回レビュー書きたいなあ。