女装にまつわる男性性の区分とは

女装というジャンルが一般的になってきたのは、いつ頃だったでしょうか。

本来は嗜好の対象が男である、という点から、これまでは異常な趣味のひとつとされてきたように思います。
「ワイは、男のさくらちゃんが好きなんや!」というセリフを見て、
俺もアリかもしれない、でもさすがに他人には言えない…となったおのとしひろ世代も居ることでしょう。

個人的なターニングポイントと思える作品は「ハヤテのごとく!」
これは週刊少年サンデー連載作品でして、
巻頭カラー時にメイド服を着たハヤテを描いた、ということで一時話題になった覚えがあります。
軽快なコメディ作品が明るい調子で扱ったことで、言葉にしやすくなった気がします。

そもそもジャンプでも「ストップ!!ひばりくん!」など女装を扱った作品はありましたが、
これは女装男子の可愛さをアピールする、というよりは
オカマキャラが超美人、というところから始まる滑稽さを描いたギャグ漫画でした。
つまり当時、男が女の格好をする、というのはギャグ以外の何ものでもなかったのです。
(その当時における性同一性障害の方などの苦悩については、
 個人で語りきれるものではないため省かせて頂きます。ご了承下さい)

しかしネットも普及して、他人の様々な趣味嗜好を覗けるようになった今、
もはや異常な性癖は存在し得ない、と言ってもいいような時代を迎えたと言えます。

例えば獣属性。
当初は獣耳程度でしたらある程度受けが良かったものですが、
今は獣比率がどんどん上がっており、それでも理解を得られないことはあっても、異常とはみなされません。

ネットにより情報のやり取りが莫大になった結果、
あらゆる色の水で薄まったバケツの中には、もはや薄いグレーの海が広がるばかりです。
そこにたとえ赤や黄色の水を垂らしても、グレーの中に混ざり薄まるのみです。

そんなこんなで、他のジャンルとともに一般化してきた「女装」というジャンル。
しかし、短期間に一気に広まったため、少し追いきれていない感があります。

自分の中で整頓するためにも、ここで区分を改め、整頓しようと思います。
もちろんこれは言葉の定義付けではありませんので、
もしここを見ている方にご意見のある方がおられましたら、コメントいただければ幸いです。

女装:
女性の服を着た男性のこと。
この場合、女性装をしていることそのものに視点が当たっており、
それをしている男性についてはあまり触れられていません。

一方で一般名詞でもあることから、抗議のジャンルとしての意味も持ちます。
 →美少年がしても、汚いオッサンがしても女装ですね。
  また、女装モノという言い方をするように、全てを包含するジャンル名としての使い方もします。

女装男子:
女装をした男子のこと。
女装をしている者について、男子との限定があり、オッサンなどの可能性が除外される。
近年男子・女子という単語を年齢問わず使う傾向があるが、現段階では無視する。

一般に可愛い男子を想像されるが、
女性向け女装モノの場合、中身がやんちゃな少年であったり、
人によっては中学生・高校生くらいまでは想定される。
類語に女装ショタ、女装少年など。
 →女装・男子という単語の融合。
  男子ということで年齢には言及されていますが、ビジュアルまでは指定されていないのがポイント。

 例:神のみぞ知るセカイの神ねーさま、ハヤテのごとく!の綾崎ハヤテなど。
   出てきた例がサンデー系ばっかりですね…
   最近だとこれはゾンビですか?の相川歩(変身時)、輪廻のラグランジェのアレイなども。

男の娘:
少し番外感がありますが、嗜好の対象が男という点で併記します。
これは女装であるかどうかは問題になっておらず、
ただ可愛い男の子という部分のみをフィーチャーした属性です。

これは懐の広いジャンルとなっており、
今回列記したものでいうと、女装のようなジャンルを示すに近いものですね。

この場合、可愛い男の子が何を着ているかは問題ではなく、
女装をしていようが、男の服を着ていようが、全裸だろうが男の娘です。

女装の場合は女装男子と示す部分が近いものがあり、
どちらのワードを選ぶかは描き手によるところが多いと思います。

 →本人の見た目が女の子のよう、というところからスタートしたジャンル。
  他に女の子っぽさを誘引する要素は定義に含まれておらず、
  服装・仕草など他の要素は限定されません。

 例:這いよれ!ニャル子さんのハスター、HEROMANのジョーイ、イナズマイレブンの風丸など。
   いずれも男子の服装ですが、見た目で女性より女性らしい可愛さをアピールしています。
   また、男の娘であり、かつ女装というパターンもあり、
   処女はお姉様に恋してるシリーズの主人公や、プラナス・ガールの藍川絆などもおりますね。

こうして見ると、ストップ!!ひばりくん!の頃に比べ、
ジャンルの裾野が広がったものです。

こういう近年ネットを媒介にして広がった単語というのは不安定なもので、
今回挙げたものも私の私見によりまとめたものです。

今回の記事は読んでもらうため、というより
自分の中にあるごちゃごちゃになった考えをまとめるため、といった方が近いですが、
このジャンルに興味のある方が参考にしてくれたり、
いや、俺はこう思うぞという方の意見がありましたらぜひコメントをお寄せ下さい。

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