新着記事

その他の スマホゲームの記事

スマホ版 ドラゴンクエスト6

2019/11/21

ドラゴンクエスト6 幻の大地とは

「ドラゴンクエスト6 幻の大地」は1995年の12月に発売された、スーパーファミコン用のソフト。
私はドラクエ5からシリーズに入ったので、これがシリーズ二作目でした。

ドラクエ5が1992年だったので、そこから実に3年の時間と制作会社の変更(5はチュンソフト、6はハートビート)により、ドラクエ性を保ちながらもあちこちに大きな改善点があり、のちのシリーズの定番になったものも多く登場します。
熟練度による転職システムや、アイテムを入れておけるふくろなど。

またロムカセットの容量が増えたことで、グラフィックも劇的に進化。
キャラクターの髪にハイライトが入ったり、頭身が上がって表現力が上がったり。
バトル画面のウインドウが半透明になっていたのが衝撃でした。
またライフコッドの自宅から出るとき、太陽光のハレーション演出が入って驚いた当時の子供・現アラサーアラフォーのプレイヤーは多い。

しかしこのドラクエ6、リメイクの機会になかなか恵まれませんでした。

ロト三部作はファミコンで登場後、スーファミ版、ゲームボーイカラー版などが発売。その後もWii版、Switch版が出ています。

天空シリーズに移って、ドラクエ4はプレステでリメイク。
当時モニタとハードが一体になったPS ONEも登場。いとこがセットで買っていて羨ましかったです。

前作ドラクエ5は少し遅れてプレステ2でリメイクされました。
ドラクエ7の仕様を逆輸入してマップが回転できるようになった他、キャラやモンスターがポリゴンで表現されるようになりました。

一方のドラクエ6は据え置きハードでは結局リメイクがされず、初のリメイクとなったのがDS版。
先に制作されていた天空シリーズDS版に準拠した仕様となっています。

の、再移植版が今回紹介するスマホ版ドラクエ6です。
前置きが長くなりました。

スマホ版ドラクエ6の仕様

と言いつつ、DS版とスマホ版で比べても誤差なので、スーファミ版をベースにした比較をします。

インターフェース


当たり前といえば当たり前ですが、縦長画面のスマホ対応となったことで、画面のレイアウトからガラッと変わっています。
ちなみに横画面でないのは、片手でも操作できるようにするため、とのこと。
今どきの新型スマホだとちょっと苦しいところはありますが、iPhone 6Sくらいの端末だと本当に片手のみでいけると思います。


移動は「画面にタップしたところを中心とした仮想レバー」型。
画面の好きなところに指を置いて、そこから上にスワイプすれば上に移動します。

画面上に表示されているキーを直接タップしても操作可能。
この場合スワイプ操作は不要で、左キーをタップすればスワイプせずとも左に移動できます。
なおこの仮想レバー部分は、ゲーム内設定画面で消すことも可能です。

物理キーと違って、指の腹で今何キーを押しているかがわからないので、多少操作には難があります。
RPGなので緻密な操作が必要になるシーンは少ないですが、落下のある狭い通路などは慎重に操作する必要があります。

戦闘シーン


ドラクエ6といえば、モンスターの攻撃アニメーションが実装された初のドラクエ。
リメイク版でももちろん実装されています。
画像はキラーマジンガの通常攻撃。


あらゆる敵に、複数バリエーションのドット絵アニメーションがあるってもう狂気だと思う。
Switch版のドラクエ3などは逆に敵が一枚絵になっていて戦闘モーションがなかったりするので、一番豪勢な戦闘シーンが楽しめるのは、このリメイク版ドラクエ6ではないでしょうか。


一方でモーションのないプレイヤー側は、攻撃エフェクトがド派手に進化しています。
画像はスーパースターの覚えるいなずま。打点は低いけど無消費全体攻撃です。ムーンサルト覚えたらだいたいお役御免になる。


ギガスラッシュなんかは派手すぎてすごい。そして強い。強すぎたので最近は封印しています。

NPCが賢い


これもバトルの話。
さくせん任せにして仲間に戦ってもらっていると、ふと思うことがあります。
こいつらプレイヤーよりずっと賢いな、と。

彼らはターン開始時ではなく、行動時の状況を見て行動を選択してくれるため、そのターン中に瀕死になった仲間へ即座にベホマを使ってくれます。
敵モンスターの耐性を見抜いて、時にメダパニ、時にラリホー、時にザラキを活用してくれます。
キアリクに眠りを解除する効果があるなんて、NPCが使うまで知らなかった。

更にリメイク版では、スーファミ版で使ってくれなかった道具まで適宜使用してくれます。
回復にゲントの杖、メラミ効果でほのおの爪、テリーはらいめいの剣で全体攻撃してくれます。
なお、使い減りするいのりの指輪ややくそうといった道具は使いません。配慮。

なので究極的なところ、主人公を馬車に入れて仲間4人を全員バッチリがんばれに設定しておけば、戦闘は「たたかう」のワンタップで全部NPCがやってくれます。
普段は味気ないのでやりませんが、熟練度を稼ぎたいときや、目当ての装備のためにお金を稼ぐときは本当に便利。
スマホ版というメリットを活かして、電車移動中などに稼ぎが可能です。

総じて、戦闘へのストレスが大幅に軽減されたと言えるでしょう。

テリーの強化


誰がドランゴ引換券だ。


DS版のテリーはレベルが上がっていたり、武闘家マスターで加入して職歴詐欺の汚名を返上していたのですが、スマホ版では更にレベルが上がり、魔法使いと僧侶までマスターした状態で加入します。

加入時のレベルは32。
普通に進めているとデュラン戦は30ちょいくらいで挑むことになるので、ちょうど適正レベル前後。

最終ステータスは実は変わっていないのですが、

  • 仲間会話に対応する人間キャラ
  • 前衛ながら後衛なみの素早さ
  • 戦闘に役立つ下級職をコンプリート
  • 即バトルマスターorパラディンor賢者or魔法戦士に転職可能

という4つのメリットを手に入れたことで、ゲームプレイ上での扱いは劇的に向上しました。

普通にプレイしていればデュランと戦う頃には、各キャラ上級職に踏み込んでいるとは思いますが、テリーは遅れて加入した分、今のパーティに足りないところを即座に埋めることができるようになっています。

素早さと(後衛組よりは高い)守備力を生かして、安定して先手をとって回復させたり、全体攻撃特技を使わせて敵HPの削り役にしたり。
即パラディンに転職できるので、うちのテリーは先制しんくうは係になりました。
僧侶もマスターしているので、いざというときのベホマももちろん対応。

単体の敵にははやぶさぎりやばくれつけんでダメージを重ね、時には敵にデイン耐性持ちが少ないのを生かして、らいめいの剣を使ってくれます。

何周もドラクエ6をやり込んだプレイヤーのパーティだと入る隙間がないかもしれませんが、間違いなく役割は持てるテリーになっています。
雰囲気としては「初心者救済キャラ」枠でしょうか。

うちのパーティは上級職マスターが終わって次の下級職へ転職させていた頃だったので、一時的に弱体化した彼らに代わって、テリーにスタメンに入ってもらっています。

会話システム


ドラクエ7で実装され、リメイクではDS版ドラクエ4・5・6のみに実装されてきたシステム。
仲間のいない1、リメイク時期的に合わなかった2、キャラメイクベースの3と9には実装されていません。
ドラマ性が高くなりつつ、いい時期にリメイクされたDS版天空シリーズは運が良かったですね。

これがかなり細かく会話を設定されており、イベント中でもない街の人Aと会話しただけでも、仲間全員にそれぞれのリアクションが用意されているレベル。

各キャラの性格が出る内容になっており、大雑把だが人情に厚いハッサン、冷静で優しいミレーユ、元気でちょっとアホなバーバラ、一歩引いた位置で俯瞰して見ているチャモロ、なぜか妙にボケたがるアモス、そしてキザなように見えてそこかしこで少年メンタルが垣間見えるテリーと、どのキャラも読み応え十分。


一番の恩恵を受けたのは、多分テリー。
仲間に加入する前のスカした感じが抜けて、主人公はじめ仲間たちへの感謝と平和への熱意をはっきりと見せてくれます。
肝心のミレーユと再会してカドが取れたんでしょうか。


ストーリー進行度でも内容が代わる他、フィールドマップでは大雑把な周辺の地形をチャモロが読み取って進むべき方角を教えてくれたり、過去に聞いたヒントをミレーユが再度聞かせてくれたりと、ゲームプレイにおける具体的なメリットまであるほど。
単なる「旅を彩る要素」で終わらないのは見事でした。

その他の調整・仕様編
  • 地面にアイテムが落ちている場合、光って教えてくれるようになりました。レミラーマの存在価値ほとんど死んでない?
  • DS版のすれ違い通信機能が削除され、代わりに世界中の本棚から「夢のカケラ」を探すイベントが追加。
    全部そろえて特定の場所へ行くとはぐれメタルが仲間になります。
  • 敵の最大HPが減り、倒しやすくなりました。
  • 代わりに敵の描画サイズが(相対的に)小さくなり、出現数が増える場面もあります。
  • 思い出す系の呪文が削除。覚えておきたいことはスクショを撮りましょう。
  • 中断ができるようになりました。フィールドやダンジョン内で即席セーブが可能。
    このセーブデータは読み込んだあとも残るので、実質第4の冒険の書。
    スマホ版は他のアプリに切り替えているうちにタスクキルされることがあるので、こまめに残しておきましょう。
  • グランマーズに相談すると、ルーラで直接上/下の世界(のダーマ神殿)へ移動できるようになりました。
    井戸や階段を通る必要がなくなります。
その他の調整・マップ編
  • 「シエーナ」の名前が「マルシェ」に変更。
    実在するシエーナという名前の街が世界遺産に登録され、権利が厳しくなったため。
    …という噂がありましたが、単に劇中登場する「シェーナ」という名前のキャラと字面が似ていてややこしいから、だそうです。
  • 一部、マップ上にアイコンのなかった施設(聖なるほこらなど)にアイコンが追加され、わかりやすくなりました。
その他の調整・バトル編
  • 「すてみ」に先制攻撃機能が追加(DS版から)。
    その一撃で敵を全滅させられる場合は、被ダメージ二倍のデメリットを踏み倒せるようになった。
  • 「ムーンサルト」を敵一体のときに使うと、与えるダメージが2倍になった。
    もともと敵一体のときは1.5倍ダメージだったので、実質の強化。
  • 「しんくうは」も与ダメージが底上げされた。実質の強化。
    レベル30弱で使うと無耐性相手に90~100くらいのダメージが出るが、バギ系に完全耐性を持つ敵はそこそこいるので、これ一本でクリアは厳しい。
    レベルを参照するダメージ技なので、攻撃系ステータスの低いキャラにおすすめ。
    対抗馬だった「がんせきおとし」は特に強化されず。残念。

とても書ききれないし、気付いてない変更ポイントもいっぱいあると思うので参考までに。

不便な点

かのWindowsでさえ、タッチデバイスにアジャストしたUIは実装できていません。
必然、このスマホ版ドラクエ6もいくつかの不満点を抱えていることになります。

特技欄の使いづらさ


ドラクエ6は初の熟練度型転職システムを搭載しており、その気になれば全職業から全とくぎ・じゅもんを覚えたキャラを作ることも可能です。
が、よりによってそんなドラクエにおいて、戦闘中のとくぎ・じゅもん欄に表示されるのは1ページあたり4つ。
普通に魔法使い→僧侶→賢者の手順を踏んだだけのチャモロでさえ、特技欄が10ページを超えます。

どう考えても使わない、まぁ利点がないではないが使わない、今は使うが上位互換を覚えたら使わないとくぎ・じゅもんが多いので、不要な特技を一時的に封印とか出来たら良かったですね。
かつてスターオーシャン2にそんな機能があって、NPCに使わせたくない特技を封印できたのがとても便利だった…。

先述のとおり、AIが上手く選択を決めてくれますので、基本は主人公以外はさくせん任せにするのが良いと思います。
主人公の分だけだったら、とくぎやじゅもんを選ぶのもそんなに苦ではないし。

仲間モンスターの削除

ドラクエ5ほどではありませんが、6も仲間モンスターの出番が多い作品でした。
人間キャラと違って魔法やブレスに耐性があったり、適当な職につけて馬車にいれて回復役にしたり、隠しダンジョンの条件満たすのに使ったり。後半ロクな使い方ではないけど。

それ抜きにしても、スーファミ版でお世話になった子が使えないというのは惜しい。
キラーマシン2など、粘ってでも仲間にした人は多いと思うのですが。


代わりに本作では一部のスライム系が「イベント加入」することになります。
スライムを基本に、スライムナイトやホイミスライムなどの王道から、マリンスライムなどの変わり種まで色々。
なんでスライムだけ残ったかというと、スライム闘技場があったからでしょうが。


彼らはストーリーの影で、ちょっと寄り道したところで加入してくれます。
ゲームを進めていれば会話するだけで仲間になってくれるので、粘る必要がなくなった分はマシと言えるかも。
なお彼らは仲間会話なし。惜しい。

ちなみに「魔物使い」の役割が消えたことに伴い、職業名が「魔物マスター」に変更されました。
モンスターを仲間にできない代わりに、戦闘時敵モンスターを眠らせることがあります。
が、マスターまでに一回も遭遇しなかったので多分相当低確率。

なおドランゴはそのまま残っています。
戦闘後起き上がって仲間になるモンスターたちだけ削除されてしまいました。

インターフェースの練り込み不足については、AI任せである程度対処できますが、仲間モンスターの削除は代替がなかったことも含めて残念な点。
なんでカットされたんだろう…特段バランスブレイクなところもなかったと思うんですが。
バランスというなら上級職のスペックに派手な格差があるところの方が治してほしいくらいだし。

まとめ

思い入れの強いタイトルだったのでだいぶ長くなりましたね。

スマホ版ドラクエ6、というかDSでリメイクされた天空シリーズ全てに言えることなのですが、ドットベースでキャラクターやモンスターが表現されたこともあって、同じくドットベースだった原作との違和感が小さく収まっています。

むしろ容量の増えた媒体に合わせてブラッシュアップされており、かつ原作の雰囲気が残っているのが素晴らしい。

なんといってもスマホでプレイできるRPGの強みは、電車移動などのスキマ時間に手軽にプレイできることですね。
特にドラクエ6は熟練度上げで単純な戦闘作業に時間を使うタイトルなので、細々とした時間にプレイする利点が大きくプラスに作用しています。

DSも正直古いゲームハードになってきた昨今、より高解像度で手軽にプレイできるスマホ版ドラクエ6は、幻の大地を探検するにあたって実質の最適解となっていました。

スポンサードリンク

コメントをどうぞ

名前の入力はしなくても大丈夫です(匿名表記になります。)