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名探偵コナン 緋色の弾丸感想

2021/05/16

見てきましたよ劇場版コナン最新作「緋色の弾丸」!
記事の前半にネタバレなしの感想を、後半にネタバレ込みの感想を隠してあります。

さてエヴァ以来の映画。コロナに配慮して、有給をとった平日に映画館行ってきました。
チケットはネット予約の自動発券機、映画館までは自転車で移動するとこれがもうマジで他人と一切接すること無く映画館に入れます。
受付の人も、今はチケット見せるだけで、半券ちぎる工程カットしてますしね。

早い時間だったのもあってか、映画館内は30人もいないくらいの客入り。
客がまばらなのもあって3密は回避できてたと思うけど、あの動員数だと映画館側は厳しそうだなあとも思った。
例年右肩上がりだった売上・観客動員数もさすがにストップかかっちゃいそう。

「緋色の弾丸」


なんと今回でシリーズ24作目らしい。

四半世紀欠かさずコナン映画やってるんだなあ。
とは言え、本当は去年公開予定だったものが、コロナの影響で今年にずれ込んでしまっているわけですが。
エンドロールだったかで見られるコピーライトが2020になっていたけど、その辺の事情なのかしら。

メインビジュアルにも登場しているとおり、今回は赤井秀一を始めとした赤井家の4人がメインキャラとなります。
一応、映画中では毎回恒例の「俺は高校生探偵、工藤新一~」の語りの中で赤井家の説明もありますが、原作の赤井家シリーズを読んでいないと、ちょっとわかりづらいところがあります。

一応下に、大雑把な赤井家の説明をまとめておきます。
単行本99巻までのネタバレを含みます。

簡単な赤井家の概要

赤井家とは、イギリス秘密情報部MI6(旧称で、今の公称はSIS[Secret Intelligence Service]らしい)に所属する父・赤井務武と母・メアリー世良の夫婦を中心としたバケモノ一家のこと。

・赤井務武(父)

SISに所属するが、黒の組織のターゲットになってしまい現在は消息不明。

・メアリー世良(母)

同じく黒の組織のターゲットとなり、アポトキシン4869を飲まされコナン同様子供の姿になってしまった。世良は旧姓。

今は解毒薬を求めて娘をコナンと接触させたり、黒の組織の調査を独自に行ったりしている。
ちなみに彼女にアポトキシンを飲ませたのは、コナンと顔なじみでもあるベルモット。

多分何かの伏線だと思うんだけど、原作で登場したときも今回の映画でも常に咳き込んでいるシーンがある。
(本人は薬の副作用だと思っているが、新一や灰原には出ていない症状)

コナン=工藤新一だと確信しているが、確たる証拠自体は持っていない。
(もしかしたら勘違いかも、とも思ってはおらず、コナン=新一は確定事項として扱っているけど)

・赤井秀一(長男)

FBI捜査官にして凄腕スナイパー。あまりに凄すぎて、他のFBIメンバーがちょっと間抜けに見えるくらい良いところを持っていく男。

黒の組織に潜入捜査をしていたが、正体がバレて追い詰められたため、自分の死を偽装して「沖矢昴」という架空の大学院生に変装でなりすましている。現在はコナンの提案を受けて、沖矢昴の姿で工藤家に間借りしている。
ということでコナン=工藤新一ということも承知している。
原作では工藤夫婦とも顔なじみで、沖矢昴の変装は新一の母である工藤有希子の手によるもの。

普段は沖矢昴として工藤家で暮らしながら、有事の際には赤井秀一としてFBIと連携を取って事件に立ち向かう。
コナンの最も頼れるパートナーの一人。

・羽田秀吉(次男)

名前の読みはヒデヨシではなくシュウキチ。
旧姓は世良だが、羽田家の養子となり現在の姓名になった。
将棋の六冠王(かつては七冠王だった)という、赤井家の名に恥じない化け物頭脳を持っているが、あくまで民間人であり犯罪に立ち向かう立場の人ではない。
婦警キャラとして古参の由美さん(初登場は21巻らしい)と恋人同士で、めっちゃイチャイチャしている。

コナンとの面識はあるが、何度か事件をともに解決したくらいの関係で、彼が工藤新一だとはわかっていない。
その代わりじゃないが、世間的には死んだとされている赤井秀一が生きていることを知っており、時々連絡を取り合ったりもしている(ただし沖矢昴=赤井秀一ということは知らないと思われる)。
単行本96巻では、自分が不在の間に兄に由美のボディガードを任せたりなんていう、距離感の近さを感じさせるシーンも。

・世良真純(長女)

赤井家の末子で蘭や園子(と新一)の同級生。大きな事件関係なく、クラスメイト枠として日常シーンに出てくることも多い。
具体的に名乗るシーンがあったか忘れたけど、彼女も高校生探偵として事件を解決しており、コナンと共闘して事件を解決するエピソードが何本もある。コナンが推理の披露を任せることも。
消息不明の兄が生きているとは思っておらず、沖矢昴とは会ったことがあるが、正体が自分の兄だとはわかっていない。

推理力ではコナンと同等か少し下?くらいだが、代わりに達人めいたジークンドーの技術とバイクテクニックを持っており、これまでのキャラとは違う角度からコナンに協力してくれる。
コナンが気軽に共闘できる相手としては最もバランスが良く、生活圏が同じなこともあって出番がとても多い。
(そのあおりを受けてか、服部がコナンのパートナー枠から和葉相手のラブコメぽんこつ探偵枠にスライドしつつある)

母同様、コナン=工藤新一だとほぼほぼ確信しているが、確たる証拠を持っていない。
世良の内心ではもう確定事項として扱っているくらいだが明言はしておらず、コナンも世良の前ではコナンとしての態度を貫徹している。

 

この家族を若干ややこしくしているのが、家族がそれぞれ自立しており、各々のスタンスで現状に立ち向かっていること。
行方不明の父を一旦置いておくと

・母&真澄
母は黒の組織を壊滅させたいと思っており、その過程でアポトキシンの解毒薬を手に入れてもとの体を取り戻したい。
真澄は母の手伝いをしているが、黒の組織と直接関わるシーンは今の所なかったはず。
コナンについては、信用のおける相手かどうか図っている段階。

・秀一
黒の組織を壊滅させたい。
FBI所属の捜査官としての立場があるため、基本的に民間人がそこに介入することを良しとしない。特に妹は黒の組織の事件には巻き込みたくないとコナンに語る。
コナンについては信頼しており、必要があれば共闘している。

・秀吉
黒の組織との対決構造には加わっていない。
あくまで一人の棋士として、将棋の世界で生きることや、由美との生活など身の回りのことを優先している(というか黒の組織の存在さえ知らないと思われる)。
まだ内面を掘り下げる出番が少なく、現時点では一般人のポジション。
ただし知性の高さから、事件に巻き込まれたときは探偵ポジションを演じることもある。

と、各々で目的が異なっており、特に秀一とメアリー世良は同じ組織を敵としながらも共闘はしておらず、全員が集まって腹を割って話す、みたいなシーンがない。
思惑も現時点ですべて出ているのかは不明で、その辺のあやふやさが赤井家のわかりづらさを助長していると思う。
とりあえず上記の情報を把握していれば、映画を見る分には困らないはず。

ちなみにメアリー世良は、灰原の母親である宮野エレーナの姉のため、赤井家三兄弟と灰原哀は従姉妹ということになる。
更にちなみにその宮野エレーナは、安室透が幼い頃(本名降谷零だった頃)にお世話になった女医でもある。

灰原は何気に凄い中心人物なのだが、赤井秀一が意図的に距離を置いている(元カノの妹になる)のもあって、いまいち蚊帳の外感がある。

コナン映画に何を見るか?

さて、24作も映画をやっていると当然その中にはアタリ映画も、ハズレ映画も存在しています。
個人的には天空の難破船、純黒の悪夢、ゼロの執行人あたりがアタリ映画。
合わなかったのは銀翼の魔術師、紺碧の棺、11人目のストライカーあたりかなあ。

しかしコナン映画の好みは本当に千差万別で、客観的に語ろうとする場合は興行収入あたりを指標に話すしか無い状態(それもここ6年ずっと右肩上がりであんま話題にする意味もないけど)です。

何を以てアタリとし、ハズレとするか。
そもそも何故人によって評価が異なるのか。
それは、名探偵コナンという作品の懐の深さに理由があります。

作品の中でジャンルさえ変わる名探偵コナン

コナン映画に推理を求めるのか、爆発を求めるのか、推理を求めるのか、蘭との恋愛模様を求めるのか、特定のキャラの出番を求めるのか。あるいはアガサ博士のクイズか。
コナンの映画シリーズは、その作品それぞれでコナンを構成する各要素の配分が調整されており、映画によって「何を強調されたタイトルか」が異なってくるのです。

派手な爆発が見たいなら、何よりコナンの周りで大爆発が起きる「時計じかけの摩天楼」や、爆発自体を味方に変えてしまった「天国へのカウントダウン」。
サスペンス要素を求めるなら、常に謎を追い続ける構成の「14番目の標的」や本編コナンの雰囲気があり、犯人と1対1で推理を披露するシーンのある「旋律の楽譜」。
キーキャラクターとして安室透を求めるなら「ゼロの執行人」で、赤井秀一を求めるなら「異次元の狙撃手」や今作「緋色の弾丸」で、二人とも好きなら「純黒の悪夢」。

つまりコナン映画とは、視聴者がコナン映画に何を求めて見ようとするかで、評価が自然と別れる構造になっているのです。

さしあたって「緋色の弾丸」は何が強調されていたかというと、すなわちそれは赤井家であり、何故か灰原哀であり、まさかの元太でした。
これがもう本当驚くんだけど、今作は元太の活躍するシーンがあるのです。完全に予想外でした。その反動か知らんけど高木刑事がほとんど出てこなかった気がする。

赤井家の出番について

赤井家についてはもちろんメインで出てくるのですが、その扱いについてはまた人によって「よかった」「物足りない」「メアリー世良可愛くない?」など評価が割れそうな気がする。

出番的には、すでにコナンと共闘することが日常になっている世良真純が飛び抜けて多く、特に今回の映画ではほとんど相棒ポジション。
「異次元の狙撃手」並に出番が多く、ファンの人は満足できる映画だったと思います。
私も単純に赤井家だと真澄が一番好きなので、これはありがたいところでした。

また、秀吉も出番が多く、更にコミカルな面も頭脳派キャラな面も強調されているという、中々美味しい立ち位置でした。
他の赤井家に比べるとフィーチャーされている度合いの低いキャラだけど、秀吉ファンも観に行って間違いない映画になっています。

映画スタッフは多分灰原推し

そしてある意味予想外だったのが、灰原の出番の多さ。
今回、映画自体は赤井家をフィーチャーしたものでありながら、コナンを影に日向に支えたのは実際のところ灰原。
映画の最初から最後まで、常に献身的にコナンを支え、またコナンも持たない灰原独自の知識を以て彼を助けるシーンまで。

はっきり言おう。
この映画は赤井家ファン向けというよりも、灰原推し向けの映画であったと。
もし灰原のファンであるなら、赤井家のことは一旦置いておいても見に行っていいレベルで灰原哀に溢れた映画となっています。

赤井家の出番、灰原哀の出番、うな重の妖怪の出番のどれかを求めている人は、間違いなく楽しい映画になるでしょう。

逆に、謎解きミステリーやフーダニットを求めて見る映画にはなっていませんでした。
本作は明確に「アクション映画」です。

名探偵コナンはトンデモ推理アクション作品である

コナンの感想を眺めていると、たまにリアリティがないという人がいる。
まぁ頷ける話ではある。
そもそも高校生が小学一年生になっている時点でリアリティがない(ファンタジー要素が大きい)と言えるのだけど、多分そういうことではない。

漫画「吼えよペン(島本和彦)」にて、主人公で漫画家の炎尾がとある漫画を読んでいるとき、展開に驚愕して一度漫画から目を離すシーンがある。
その後彼は「脳内にある【漫画の読み方のリアリティレベル】を調整するつまみ」のレベルを上げて、改めて漫画に向き直るのです。

つまり「その作品の中にあって、どの程度のファンタジーを許容するか」の調整の話。
例えばハイキュー!!の世界にネットをぶち破るほどのスパイクを打つ選手はいないし、金田一少年の事件簿に名前を書くと人を殺せるノートは出てこない。

一方でコナンの世界には体を縮める薬があって、キック力増強シューズがあって、超長距離の狙撃を一発で成功させるスナイパーがいて、顔も声も自由自在の怪盗がいて、京極真がいるわけです。
まぁアポトキシンと博士の発明は一旦置いておくとしても、この世界には「人間が1000万回挑戦したら1回成功するかもしれない超高難易度アクションを一発で成功させるような怪物たちがおり、彼らの超人的な技能や知性がまかり通る世界観である」ことは事前に了解しておく必要があります。
劇場版では更にその傾向が強くなっており、TV版や漫画版を見ていた人が急に劇場版を見ると、ギャップに驚くことにもなってしまうかも。

これは別に「緋色の弾丸」に限った話ではなくて、「天国へのカウントダウン」で歩ちゃんが見せた1分を0.1秒の誤差なく数えるスキルだったり、「戦慄の楽譜」で見せた声で電話をかけるスキルだったり、「純黒の悪夢」でジンが遊園地を軍用ヘリで銃撃したけど無事逃げおおせていたりといった、いわゆる「作品的面白さをリアリティよりも優先する姿勢」というのはコナン映画に第一作から貫徹されています。

コナン映画を楽しむには、そこを承知していないと、作品の向いている方向と視聴者の向いている方向の不一致を起こしてしまったりして、感想がマイナスの方向に向かいがちです。
逆に言えば、そういう作品という心持ちを予めした上で見に行くことで、感想は大きく変わってくるんじゃないでしょうか。

実のところ、私もコナン映画をそういうものとして見始めたのは最近のことでした。
「異次元の狙撃手」で、コナンが雑居ビルを縦にまるごと滑走路にして、スケボーで空高く飛ぶシーン。
あれを見て「そうか、コナンってこういう作品だった」と今までのコナン体験も含めて、ようやく腑に落ちたのでした。

今作もオイオイオイ死ぬわアイツってシーンがいくつも出てきますが、コナン映画なので大丈夫です。
リアリティレベルを調整するつまみをコナンに合わせて調整しておきましょう。

総評


安室透推しの人間としてあんまり言いたくなかったんだけど、私の中でゼロの執行人を超えてシリーズ最高傑作という評価になってしまいました。

これは前述した「コナン映画に何を求めるか」にもかかってくる話なのですが、私は最近のコナンシリーズの「一流のプロフェッショナルたちが集まり、力を合わせて事態に立ち向かう」構造がもんのすごく大好きなのです。

歴代映画でいうと、安室透と赤井秀一が始めて協力してコナンと力を合わせた「純黒の悪夢」や、その安室さん一人をフィーチャーしてコナンと一緒に死線をくぐった「ゼロの執行人」がとびきり大好きです。
怪盗キッドとコナンが同じ目線で事件に立ち向かった「天空の難破船」なんかも最高でした。
(逆に、メインキャラが少なかった「紺碧の棺」や「沈黙の15分」は味気なく感じた)

その点、今回は灰原の協力が手厚かった上で、赤井家と、更に秀一繋がりでコナンがただものじゃないことを知っているFBIの出番も多くあり、安室さんや服部こそ居ないものの、かなりの密度で「総力戦」感のあるものでした。
全国300人のキャメル捜査官ファンにもおすすめです。

「緋色の弾丸」は協力者の数が歴代トップなのもあり、そういうコナンが好きな人にとって、最高傑作にさえなり得る映画と言えるでしょう。
私にとっては「コナン映画かくあるべし」とまで言える、理想のコナンを見られる90分でした。

ただ上で語ったとおり、コナンにそれとは違うものを求めている人にとっては物足りない映画だったかも。
「緋色の弾丸」はいい意味でも悪い意味でも、キャラ・アクション特化型の映画でした。
予習しておくべき情報の多さもあって、なんとなくコナンを知っている人や、昔見ていた人向けの映画にはなっていません。
良くも悪くもファン向け映画、という感じでしょうか。
私にはぶっ刺さったので、個人的には大満足でした。

あといつもの棒読みキッズの特別出演がなかった(多分)のも高ポイント。
企画の趣旨は察するけど、見ててプラスの感想になることがないやつなので…。

ネタバレ感想はこちらをクリック

赤井家集結してなくない?

「異次元の狙撃手」以降、コナン映画は【本編ですら見せていないものを映画で先出しするというファンサービス】をたまに取り入れていたと思うんですが、今回その流れで【赤井秀一がメアリー世良と再会する】展開が来ると期待していたんですよね。

上の赤井家の概説にも書いたんですが、秀一とメアリー世良はまだ本編中では顔を合わせておらず、意思疎通も情報交換もしていません。
CMか何かで赤井家集結、みたいなことを言っていたので、デカい事件を前に家族一同で戦う展開、ひいては真澄が秀一の生存を知ったり、メアリー世良が息子たちと会話するシーンなんかを見れると思っていました。

実際のところ、本編であったのは沖矢昴による真澄・メアリー世良との格闘戦、最後銃を突きつけて忠告をするシーンのみ。
赤井家の出番は多かったものの、進展は特に無いという痛し痒しな展開でした。

まさかの秀吉大活躍

赤井家の中では少し地味なポジションの秀吉ですが、今回まさかの大活躍。
あの赤井秀一をして「日本、いや世界最高の頭脳」と言わしめた男。秀一は弟のこと大好きだな!

その割を食ってジョディー先生とキャメルが若干株を下げた感じがあるけど。
ジョディー先生は証人保護プログラムに絡んで大事なシーンがあったけど、キャメルはちょっとね…。
いや、キャメルはいつもあんな感じだったな。そういうところが好きだぜキャメル。

パートナー灰原哀

今回の灰原の大活躍は本当に予想外で、劇場版だと大体少年探偵団のお母さん役やってたり、コナンの事情を知ってるゆえの手助けポジションに納まっていますが、今回は完全に「ともに事件を解決するために戦う相棒」でしたね。

原作だと灰原って、重要人物過ぎるせいで逆に活躍シーンがあんまりないんですよね。
黒の組織とは遭遇できないし、赤井さんは元カノの妹だって察してるせいで距離を置いてるし。

今回の劇場版は黒の組織が関係ない上に、コナンも知らない医療器具の知識を提供することで本当に大活躍してて、そういえばこういう灰原を見るのって新鮮だったかも。
最後コナンが蘭ねーちゃんに抱きしめられながら、その視界の外で灰原に手を振ってたのは完全に浮気男の風格でした。

ところで今回のクエンチとか、ゼロのIoTテロとか、現実とファンタジーの境界線の一歩だけ現実よりな事件(現実に起こり得るけど早々起きないし劇中みたいな規模にはならないもの)って、脚本の櫻井武晴さんの趣味?なのかしら。
この人相棒のメインライターの一人だよね。

相棒でもそうだけど、現実に起こるかもしれないことを、いい感じにファンタジーにしつつ、もしかしたら本当に現実に起こるかも…って怖さを感じさせるのが上手いと思う。
ちなみに相棒だと「ボーダーライン」の脚本を担当したことで有名な方です。
私は当時あれをバイト暮らしの状態で見て本当に衝撃だった…。

コナン=工藤新一

今回の映画で一番テンションが上がったのが、コナンが世良に対して、自分が工藤新一であることを証明する証拠を見せてしまったこと。
しかもそれは偶発的に事故でそうなってしまったのではなく、新一用の携帯にかかってきたコールを、世良の前で明示的に出た、という形で。

今までコナンは世良に正体がバレてしまっていることを確信しつつも、新一として接してはきませんでした。
その上で、自分が新一として使っている携帯を見せるということは、世良にコナン=新一であることを自分から証明したに他なりません。

上の項目で【本編ですら見せていないものを映画で先出しするというファンサービス】という話をしましたが、まさか赤井家でではなく、コナンと世良の関係でこれをやってくるとは。

お互いにコナン=工藤新一というのはバレている、という確信をほぼ持っていた二人でしたが、ここでお互いのコンセンサスを取ったというのはすごく大きいことです。
メアリー世良は、コナン(新一)を信用していいか決めかねている段階でしたが、ここでコナン側から情報を開示したというのは、コナンの側から一歩分歩み寄ったということ。

真澄が母にこの出来事を伝えないはずもないので、いよいよメアリー世良とコナンがきちんと顔を合わせて、意思の疎通を取る展開が来るのでしょうか。
コナンを軸にしてFBIとSISと日本の公安が共闘して黒の組織を倒すのだろうなあ。楽しみ。

本当はもう2、3書きたいことあったんだけど、一回見ただけだとはっきり覚えてない箇所もあるのでこれくらいにしておきます。
個人的にはBD買っていいくらいの映画だったので、時間をおいてまた見たいですね。

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